体には悪くなる順番がある
健康はドミノ倒しに似ていて、一つの駒が倒れ始めると、次々と連続して駒が倒れていきます。
体は皮膚、関節、筋肉、神経、内臓などで密接につながっていますから、
腰が痛くなったら膝が・・・
足首をかばっていたら股関節が・・・
など体がチェーンでつながっている(これを運動連鎖と言います)以上当然のことかもしれません。
ざっくりお話しすると体が悪くなる順番としては四段階あります。
1背骨の歪み
2下半身の崩れる
3上半身の崩れる
4自律神経が乱れる
という過程で悪くなっていきます。
第1段階:背骨の歪み
例えばぎっくり腰とか寝違えですね。軽い腰痛もここに入ります。軽いものなら数日で改善してしまうものが第一段階になります。
大体1週間程あれば改善することがほとんどです。
第2段階:体の土台である下半身が崩れる
これは軽い腰痛から始まり、股関節や膝の下半身の症状はもちろん、重い腰痛である坐骨神経痛や椎間板ヘルニアなどで足の痺れや痛みが出る場合もここに該当します。
第3段階:上半身が崩れる
首肩や腕などに症状が出てきます。手の痺れや五十肩、肘や手首の症状です。
下半身の土台が崩れた影響が上半身に及び始めたと見て良いでしょう。
そういう意味では上半身の症状というのは背景に下半身の崩れがあるので、簡単に思っていると案外手こずるということになります。
例えば五十肩を患っている方で、実は腰痛を持っているという方は意外に多いものです。
第4段階:自立神経がやられる
症状としては文字通り自律神経症状ですね。
めまいや耳鳴り、起立性調整障害やパニック障害、過呼吸症候群などが起きてきます。
ひどい場合には鬱を発症する場合もあります。めまいや耳鳴りを患ってしまうと、なかなか厄介ということがご理解頂けると思います。
体が良くなる順番はこの逆を辿っていきます。
施術で「症状や痛みが取れた!」と喜んでもらえるのは嬉しいものです。
ですが、実はこういった体が悪くなった順番や背景を知って頂かないと、症状が取れたから完全に良くなった!といってすぐに体のケアをやめてしまうと痛みや症状がすぐに再発して「なんで?」となってしまいます。
体が悪くなる順番を知っておけば、自分の症状がどういう状態で、どういう風に良くなっていくのかある程度予想がついてくるので、自分の今の状態を冷静に見ることができるかもしれません。