マッサージには治療効果はない?
けっこうインパクトのあるタイトルですが、別にマッサージに通うことを否定しているわけではありません。
ただ、施術を受ける側もマッサージや整体がどのように違うのか知っているのもいいかもしれません。
どういうことかというと、マッサージで出来ること、整体で出来ることはある程度理解している方が納得して施術を受けることが出来るかなとは思っています。
例えば、ある患者さんからこんなことを聞きました。
「先日タイ式マッサージに行ったんだけど、あるお客さんが肩が痛い様子で、タイ式マッサージの施術をスペシャルで3日連続で受けたのに、痛みが改善していないとスタッフに怒っていたと」
これはスタッフさんが少しかわいそうかなと思ってしまいました。
事前にきちんとした説明が必要だったとは思いますが、マッサージはリラクゼーションに近いもので、治療行為ではないからです。
そもそもマッサージとは・・・
手掌や手指を使って体の表面をさすったり、圧迫を加えて血液やリンパの循環を良くして、新陳代謝を活発にして、神経や筋肉の機能を促進する技法のことです。
マッサージを受ければ血液やリンパの循環を良くなって気持ちがいいし、筋肉はほぐれてリラックスできますが、注意しなければならないのは、不調の原因を取り除くものではないのです。
どちらかというと固くなったところをお客様の要望に従って、揉みほぐすというのがほとんどではないでしょうか。当たり前ですが、不調の原因を検査して突き止めたりすることはありません。
マッサージは気軽に受けれて気持ちがいいのでまた行きたいと思うかもしれませんが、骨格や内臓、自立神経などの不調の原因に働きかけることはないので、原因はそのままなになっていることが多いのです。
ただ、ややこしいのが不調の原因が筋肉にあり、血流の問題であれば、多少は改善することがあります。マッサージでも血流循環は良くなるからです。ただ、やはりリラクゼーションの域を出ないと言えるでしょう。
マッサージと整体の違いとは?
整体はリラクゼーションの要素も多少ありますが、どちらかというと治療行為に近いものです。当院であれば検査をして骨格、筋肉、内臓、神経などに働きかけて不調の原因を取り除いていきます。
身体の不調(痛みや痺れ)を取り除きたいのにマッサージばかり通っていても、残念ながらあまり意味がありません。その場合は整体を選択肢に入れる必要があるかと思います。
肩が痛いのなら、どこに不調の原因があるのかしっかり検査して、どうすれば回復するのか、どれくらい期間がかかるかなど説明を受けることが出来る整体を受けるといいでしょう。
逆にゆっくりしてリラックスしたい、硬くなった筋肉を揉みほぐしてほしいということであればマッサージがいいかと思います。
整体やマッサージの使いわけが出来れば納得して施術が受けることが出来るとはずです。